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12月7日

2018.12.07 Friday 15:16 | comments(0) | kpmi0008

『細胞の力を知る』

 先日、東京で開催しました第2回臨床検討会は、細胞環境デザイン学のコンセプトに共感して頂いた医科、歯科の先生方6名による具体的な現場での臨床報告をしていただきました。そこでこの理論の根幹となる「細胞だけが治し方を知っている」というテーマで、少し述べてみようと思います。

 地球上に生命が誕生してから約38億年が経過していると考えられます。そして、「人類」と呼べる生物が誕生したのが数千万年前、また、現代人の直系である「ホモ属の人類」が誕生したのが数百万年前だと考えられています。両者の年代を較べると1桁異なります。そして、「医療行為」と呼べるものが始まったのは数千年前だとすると、ホモ属が誕生した年代とは3桁も異なります。換言すれば、ホモ属が生きてきた期間を100とするならば、医療行為が始まってからの経過期間は0.1にしか過ぎません。それ以前の99.9の期間は、医療行為無しに生きてきたことになります。

 更に、さかのぼってみると最初の生命が誕生してから38億年が経過しているわけですが、医療行為が始まったのは数千年前ですから、両者の年代の桁数は、なんと6桁も異なります。換言すれば、生物が生きてきた期間を100とするならば、医療行為が始まってからの期間は0.0001にしか過ぎません。それまでは、自分で健康管理し、不具合が出れば自分で修復しながら生きて来たことになります。

 生命が誕生してからの地球環境は、それこそ激変してきました。当初は酸素が殆ど無い世界でしたが、途中から酸素濃度が上がりました。巨大隕石が何度も地球に衝突し、そのたびに空気中に多くの粉じんが飛び散り、それが日射しを遮り、地球全体が凍結するような寒冷に曝されたこともありました。しかし、そんな中でも、私たちの祖先は生き延びてきました。勿論、それによって絶滅した単細胞生物や多細胞生物の種類や数は膨大ですが、それに耐え抜くことが出来たのが私たちの祖先です。

 そのため、私たちの細胞は、とてつもない能力を秘めています。過酷な環境変化に打ち勝つためのノウハウが、遺伝子にしっかりと保存されているからです。エネルギー不足、即ち食糧不足にも耐える術を身に付けました。地球全体が強い紫外線に曝されている期間もありましたが、最も問題になるDNAの切断さえも、それを修復する能力を身に付けました。もちろん、適応できなかった種は絶滅していきましたが、私たちの祖先は生き残ってきたのです。

 私たちには、そのような歴史的な背景があるわけですから、医薬品や医療技術に頼らなくても、この地球上でしっかり生きて行けるようになっているのです。私たちの体を構成する全ての細胞は、かつての様々な苦難に打ち勝ち、壊れたら修復するという、生き延びるためのプログラムを獲得し、それを捨てずに持ち備えているのです。

 それが発揮できない時というのは、細胞が元気を無くしている時です。或いは、細胞が毒を浴びせられたり、必要としている栄養素が不足していたり、代謝産物が流れて行かないため細胞環境が悪化している時です。これらを解決してやれば、細胞たちは、想像を絶するような能力を発揮するのです。

 私たちは、健康管理を人任せにしたり、医療機関を頼りにする前に、『細胞の力を知る』ことが大切だと思います。そして、その力を活かすことを、第一に考えなければならないのだと思います。

 

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